2016年4月15日金曜日

熊本での地震について

昨夜の熊本での地震を受けてOSMではHOTのタスクが立てられました
特に被害の大きい益城町を中心に地域を升状に分けています
地図職人の皆さん、衛生写真を見ながら地図を描きましょう
緊急事態とは言え、決して他所の地図は写さない様に

ウェブの地図サービスは非常に便利ですが、(個人且つ非営利の場合を除いて)印刷は有料でオフラインで使用出来ない等の制限が有ります
グーグルマップのオフライン版って無いですよね?
これは地図会社の資産を利用しているので当然です

又、日本の様な先進国では無料のWeb地図は当たり前の様に使えますが、途上国の地図を見てみると良くて大都市周りだけで、少し郊外に出るとほぼ白紙というのが現状です
例えばネパール地震の震源近くの地図をグーグルマップでご覧下さい
理由は簡単で需要が無いから供給も無い、それだけの事です

さて、この様な地図の状況で途上国で災害が発生した場合、救援支援活動ではどの様にして地図情報を共有すれば良いでしょうか?
手書きの地図や口頭で伝えたりしか地図情報を共有出来ないので、現地の赤十字国境なき医師団等めっちゃ困るそうです

その様な場合に役立つのがオープンデータのOSMです
今まで口頭や手書きで伝えていた地図をスマホ等の端末で共有出来ます
勿論、無料で印刷出来ます
道路が途切れていれば、地図上の道路を切断する事が出来ます
家が流されていれば、地図上の家を消す事が出来ます
線路が復旧すれば、地図上の線路を描き足す事が出来ます
何故ならオープンデータだから
例えばネパール地震の震源近くの地図をOSMでご覧下さい

東日本大震災でもネパール地震でもOSMが一役買っています
sahanasinsai.info等の災害支援サービスでも使われています

OSMは災害時だけ使えるという訳ではないんですが…今回はその一例として紹介しました

さぁ、皆さん自宅で出来る被災地支援
地図を描きましょう

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