あまプロではPHPを使った便利ツールの作り方をお教えする事があります。
先日、バリューサーバにララベルをインストールする際に色々とはまってしまったのであメログ。
- データベースの作成
必須では無いですが、データベースが有ると、データの保存や検索が楽になります。
ValueServerのサーバを借りるとコミコミで使えますので、新規作成しておきましょう。
コントロールパネルの データベース > MySQLの追加・作成 でデータベースを選択して作成ボタンを押下するだけです。
パスワードは最近のブラウザが適当に生成してくれるので、それを使いましょう。 - SSH登録
VALUE-SERVERでLaravelを使うにはサーバにSSHでログインする必要があります。
SSHでログインするにはコントロールパネルで事前に自IPアドレスを登録しておく必要が有ります。
コンパネの お役立ちツール > SSH接続 からSSH登録ボタンを押下して、暫く待ちます。 - サーバ接続情報の取得
IPアドレスがサーバに反映されるのを待っている間に、サーバ接続情報を取得します。
コンパネの FTP > FTP設定・アカウント発行 でFTPサーバー、FTPアカウント、FTPパスワードをコピーします。
これらがそれぞれSSHサーバー、SSHアカウント、SSHパスワードに設定されています。 - ターミナルを起動して、SSHコマンドを実行します。
ssh account@e*.valueserver.jp
SSHサーバーとSSHアカウントは適宜読み替えて下さい。kex_exchange_identification: read: Connection reset by peer
と表示されたら、SSH登録完了までもう暫くお待ち下さい。password:
と表示されたら、先程コピーしたSSHパスワードを貼り付けます。[account@servername ~]$
と表示されたら、お目出度う御座います。無事にサーバにSSHログインしてます。 - コンポーザのインストール
サーバにSSHでログインしましたら、先ずcomposserのインストールを行います。
SSHアカウントの権限ではapt installコマンドで新たなパッケージをインストールできませんが、curlやvi等のコマンドは既にインストール済です。curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
でcomposerをダウンロードします。ダウンロードするだけでインストール完了です。ls -alh --group-directories-first
で確認すると、composer.pharファイルがディレクトリに保存されます。phpcli composer.phar -V
コマンドでcomposerのバージョンを確認できます。 - Laravelプロジェクトの作成
composerを使ってLaravelプロジェクトを作成します。phpcli composer.phar create-project --prefer-dist laravel/laravel projectDir
ValueServerではphpコマンドはCGI版になっています。CGI版のphpではcomposerの実行が失敗します。
エラーでもCLI版を使えと出ますので、CLI版を用います。
ValueServerでCLI版のphpはphpcliになります。
プロジェクトが作成されると、cd projectDirでプロジェクトディレクトリに移動しphpcli artisan -V
コマンドでLaravelのバージョンを確認できます。 - .envファイルの編集
Laravelプロジェクトを作成しただけでは使えません。色々と設定する項目があります。
プロジェクト直下の.envファイルはAPP_ENV=production 本番やとprod、開発やとdevとかにします。
APP_DEBUG=false デバッグ表示する場合はtrue、表示せぇへん場合はfalse
APP_URL=www.example.com ドメインを取得している場合はドメイン
LOG_LEVEL=error debugとかinfoとかerrorとかのデバッグ表示するレベル
DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=localhost
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=mysql 先ほど作成したデータベース名
DB_USERNAME=user 先ほど作成したデータベースユーザ名
DB_PASSWORD=password 先程設定したデータベースパスワード - config/app.phpの編集
'timezone' => 'Asia/Tokyo', 地域を指定
'locale' => 'ja', 言語を指定
'faker_locale' => 'ja_JP', 言語を指定 - 公開ディレクトリの設定
ValueServerでプロジェクトを公開(外部からアクセス可能に)するには、公開ディレクトリを設定する必要が有ります。
これをせなアクセスしても500 Internal Server Errorになって表示されません。
ValueServerの公開ディレクトリは
/virtual/account/public_html
になります。
また、Laravelプロジェクトを公開する為には
/virtual/account/projectDir/public
を公開する必要があります。
その為にはmv /virtual/account/public_html/ /virtual/account/public_html_/
既存のpublic_htmlディレクトリを名前変更して、残しておいてln -s /virtual/account/projectDir/public /virtual/account/public_html
シンボリックリンクを張りcp -r /virtual/account/public_html_/.fast-cgi-bin/ /virtual/account/projectDir/public/
phpが入っている.fast-cgi-binディレクトリをコピーします。 - http://account.e*.valueserver.jp/にアクセスする
お待たせしました、下記の様なLaravelのページが表示されれば成功です。
ここまでが必須で、以下は任意になります - ドメインを設定している場合、SSLを設定している場合
ドメインを設定してへん場合はこのままでページを表示できますが、ドメインを設定している場合にはコントロールパネルで ドメインの利用 > ドメインウェブの設定 でNoDirにチェックを入れる必要が有ります。
また、ValueServerでSSL設定を行うにはドメインを設定する必要があります。
参考ドメインの設定 - 機能追加
更にLaravelプロジェクトに機能を追加するには、下記のコマンドでphpcli ../composer.phar require phpoffice/phpspreadsheet
プロジェクト内にcomposerで追加できます。 - viの設定
ValueServerで使えるvi(mではない)エディタを使い易く設定するには~/.vircにset nu
等に設定します。反映されへん設定もあるけど…
set nowrap
set list
set listchars=tab:»-,trail:-,eol:↲,extends:»,precedes:«,nbsp:%
set hls
set ts=4 sw=4 et sts=4
set whichwrap=b,s,<,>,[,]
set laststatus=2
set statusline=%F%m%r%=[%{&fenc}]%Y[%v][%l/%L]
set smartindent
set cursorline
set showmatch
hi CursorLine cterm=none ctermbg=black
hi StatusLine ctermfg=lightgreen ctermbg=darkgreen
hi CursorLineNr cterm=bold
以上がValueServer上にLaravelを構築する方法になります。
検索しても出てこないので、あメログしときます。
今更ですが、ローカルで環境構築してFTPでアップロードする方が楽ですしお薦めです。
ひょっとしたら不要な手順が有るかもやけど、ご参考までに。
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