教室では一万円未満の中古ノートパソコンを使用してますので、数年前の32bitマシンになります。
32bitマシンにAndroid開発環境を構築する際に一手間掛かりますので、あメログ。
あまプロではEdubuntuを使用しています。
なので、Edubuntu16.04( 32bit)に開発環境を構築する手順になります。
必要なパッケージはJDKとAntとAndroidSDKになります。
簡単に説明しますと、
JavaDevelopmentKitはJavaというプログラム言語の開発環境です。AndroidアプリはJavaで記述しますので、これが必要になります。
AntはJavaのビルドツールです。
AndroidSoftwareDevelopmentKitはAndroidの開発環境です。
理論上はめっちゃ頑張ればJDKだけでアンドロイドアプリを開発出来る筈なんですが、手軽に開発環境を構築したいので、上記の三つを用います。
1.JDKのインストール
$ sudo apt-get install default-jdkデフォルトのJDKはUbuntuのリポジトリに登録されてますので、簡単にこのコマンドでインストール 出来ます。
インストール後に
$ javac -versionでJDKのバージョンが出力されれば成功です。
2.Antのインストール
公式サイトからバイナリをダウンロードします。
現時点の最新版は1.9.7です。
3.任意のパス(階層)に解凍し、そのパスのbinを環境変数へ登録します。
$ unzip apache-ant-1.9.7.zip例えば/home/user/apache-ant-1.9.7に解凍して
エディタで環境変数ファイルを開いて
$ vim ~/.profile
末尾にantのパスを追加します。
export PATH=$PATH:/home/user/apache-ant-1.9.7/bin5.環境変数ファイルを反映させます。
$ source ~/.profile反映後に
$ ant -versionでantのバージョンが出力されれば成功です。
4.AndroidSDKのインストール
公式サイトからバイナリをダウンロードします。
現時点での最新版は24.4.1です。
5.任意のパス(階層)に解凍し、そのパスのplatform-toolsとtoolsを環境変数へ登録します。
$ tar zxf android-sdk_r24.4.1-linux.tgz例えば/home/user/android-sdk-linux/に解凍して
エディタで環境変数ファイルを開いて
$ vim ~/.profile末尾のPATHにplatform-toolsとtoolsを追加します。
export PATH=$PATH:/home/user/apache-ant-1.9.7/bin:/home/user/android-sdk-linux/platform-tools:/home/user/android-sdk-linux/tools6.環境変数ファイルを反映させます。
$ source ~/.profile7.platform-toolsの32bit版をインストールします。
こちらからダウンロードしてAndroidSDKのインストール先に解凍します。
8.SDKマネージャを起動します。
$ android sdkPlatform-toolsはそのまま23.0.1で、Build-toolsは23.0.3を選択し、インストールします。
APIはAndroid4.4のSDK Platformをインストールします。
Platform-toolsとBuild-toolsは23.*以上にアップデートするとビルド出来なくなります。
SDKManagerを起動する度に最新版のPlatform-toolsを薦めてくるんですが、インストールせぇへん様に気を付けて下さい。
間違えて最新版をインストールしてしまった場合には、再度platform-tools_r23.0.1-linux.zipで上書きして下さい。
9.プロジェクトを生成します。
$ android create project --target android-19 --name HelloWorld --path HelloWorld --activity HelloWorldAct --package sample.helloworld開発環境が正常に構築されていれば正常にプロジェクトが生成されます。10.HelloWorldプロジェクトディレクトリへ移動して、ビルドします。
$ ant debugbin配下にHelloWorld-debug.apkパッケージファイルが生成されたら成功です。
おまけ
11.生成したHelloWorld-debug.apkをメールでスマホへ送信したらインストール出来ます。
事前にセキュリティの設定でを緩くする必要が有ります。
設定で、提供元不明のアプリにチェックを付けます。
ざっとこんな手順でアンドロイドアプリの環境構築からインストールまで出来る様になります。
ハイスペックマシンの場合はAndroidStudioというIDEを使って開発出来ますが、あまプロはロースペックマシン故にCUIの手順で行っております。
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