2016年9月7日水曜日

GIMPで入稿について

あまがさきプログラミング教室です。

教室やイベントの運営上、チラシを作成する事が良く有ります。
チラシ作成は苦手なんですが、これも勉強と考え悪戦苦闘しながら作ってます。

あまプロではLinuxを使っているので、チラシ作成はGIMP + Inkscapeで行います。
チラシの作成手順をあメログ。

最近の印刷会社はプリントパック、ラクスル、プリントネット、イロドリ等々各社色々有りますが、どれも印刷機の空きを利用した印刷が多いです。

チラシ(や名刺等)を作成する場合は文字切れと塗り足しを考慮する必要が有ります。

文字切れは文字や絵等のチラシに収まらなければならない物(切れてはならない物)を収める範囲です。チラシの内側3mmになります。

塗り足しはチラシの無印刷部分(白)を無くす為にチラシ選り大きく印刷する範囲です。
チラシの外側3mmになります。
背景画を塗り足しに描く事で、無印刷部分の無い綺麗なチラシになります。

何故、この様な設定が必要かと言うと、印刷会社では効率化の為に大きな台紙に複数のチラシを印刷し、裁断しているからです。家庭用プリンタの様に一枚ずつ印刷してるんじゃないんですね。
まとめて刷って後で切った方が早くて安く仕上がるんですねー。お陰でチラシやと100部500円という脅威の安値を叩き出しています。
只、現代の技術を持ってしても裁断時に±3mm程度の誤差が生じてしまうそうです。なので、切れたらあかん文字は内側3mmに収めて、白地が出ない様に外側3mmにも色を塗るという事です。
因みに上下左右3mmずつですので、縦横では倍の6mmが必要です。

A4(297mm×210mm)の場合ですと、文字切れが291mm×204mmで、塗り足しが303mm×216mmです。
名刺(55mm×91mm)の場合ですと、文字切れが49mm×85mmで、塗り足しが61mm×97mmです。こちらは横書きの場合で、縦書きの場合は適宜変換して下さい。

チラシ作成時には塗り足しのサイズで画像を作成します。こちらはA4の場合。
単位をmm(ミリメートル)にして216mm×303mmにします。GIMPの仕様で215.90mm×303.06mmとなりますが、これで大丈夫です。
カラーの場合は解像度を350ppiに設定します。モノクロ(グレイスケール)の場合は1000ppiだそうです。
このまま闇雲に描き始めても良いですが、何か目印が欲しい所です。でないと、文字切れの範囲も判りません…。

そこで、GIMPのガイド機能を使用します。
先ず、A4サイズ(仕上がり)の目印を付けます。
左上の3mm×3mmの座標から
右下の213mm×300mmまでを矩形選択して
 メニュー > 画像 > ガイド > 選択範囲から新規ガイド を実行します。
次に6mm×6mmと210mm×297mmを選択して、同様にガイドを作成します。
これで文字切れのガイドと仕上がりのガイドが付きました。
このガイドを基に、文字等の必須情報は一番内側の範囲内に、背景はキャンバス全体に描画する事でチラシ作成を進める事が出来ます。
これをPDFへエクスポートすると、どんな印刷会社へも入稿出来ます。

ガイドを付けておくと際がはっきり判るので便利です。
名刺などの他の用紙でも遣り方は同じです。

あーそうすると、仕上がりのガイド線は要らへんかもね…まぁ目安として。

僕の場合、この塗り足しサイズでガイド付きの画像をxcf形式で保存して、雛形として使ってます。
チラシ毎にガイドを作成する必要が省け、なかなか便利です。
GIMPテンプレートにしよかなと考えたんですが、GIMPテンプレートにはガイドが付けられないので゛、xcf形式で雛形にしてます。
ドライブにアップしたので、要る方は使て下さい。
 A4塗り足しガイド350ppi.xcf名刺塗り足しガイド350ppi.xcf
ppiとはピクセル/インチの略でdpiドット/インチと同意です。
どちらもGIMP2.8.16forLinux32bitで作成しました。

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