最近は政府や自治体が持っているデータをオープンデータとして公開して、それらを利活用する事で価値を生み出せる様になりました。
今回は、お客さんとの打ち合わせの中で使った、尼崎市内で赤ちゃんの多い地域の可視化の手順をあメログ。
先ず、e-Stat政府統計の窓口から尼崎市の境界データ(世界測地系緯度経度・Shape形式)をダウンロードします。
解凍してQGISにレイヤを追加するとこんな感じです。
属性テーブルを開くと
町丁目が文字化けしてるので
エンコーディングをShift_JISに変更します これで文字化けは解決しました!
この一つ一つが町丁目になります。
けど、これだけでは白地図みたいなもんで、あんま役には立ちません…。
では次に尼崎市の人口のページから町(丁)別・年齢別(5歳)世帯数及び人口のデータをダウンロードします。
先程の政府統計の窓口から年齢別人口のデータはダウンロード可能なんですが、こちらは四年に一度の国勢調査の更新頻度になります。
しかし尼崎市単体ですと、毎年の更新頻度になりますので、選り生きたデータを分布図に使えます。
なので、政府の境界データと尼崎市の人口データを紐付ける必要が有ります。
境界データの町丁目(S_NAME)と人口データの町(丁)がキーとなりそうです。
その為には人口データを整形する必要が有ります。
整形手順としては
- 中央、小田、大庄、立花、武庫、園田の各地区のシートを結合する
- 列名とデータ以外(合計と小計と空の行等)を削除する
- 調査未実施のxを0に置換する
- 町丁目の一致に邪魔な脚注の括弧()を削除する
- 町丁目の一致に邪魔な町丁目区切りの空白を削除する
- (尼崎固有)何故か二行有る大物町1丁目の片方を大物町に変更する
- (尼崎固有)大浜町1~2丁目を大浜町1丁目と大浜町2丁目に分ける
人口データの整形が済みましたら、レイヤとしてQGISに追加します。
追加した人口データレイヤの属性テーブルを開くと 人口データを読み込めています次に境界データと人口データを町丁目で紐づけます
次にスタイルの段階に分けられたを選択して、対象のカラム(今回は赤ちゃんの分布を調べたいので、0〜4を選択)と分類数を選択して、分類ボタンとOKボタンを押下します。
これで0〜4歳の人口の色分け分布図が出来ます。
今回は8段階表示で、色が濃い程赤ちゃんが多い所になります。
2歳以上は赤ちゃんちゃうやろというツッコミは置いといて。
この図から、阪神沿線の南部には赤ちゃんが少ないですね。
JR沿線の中部から赤ちゃんが増え始め、阪急沿線の北部は赤ちゃんが沢山居てる事が解ります。
JR塚口駅とJR尼崎駅の近所は子供が増え過ぎて、幼稚園保育所が不足しそうですね…。
今回はQGIS2.18とLibreOffice6.1とFirefox64とUbuntu18.04でお送りしました。
皆様も地理情報をご活用下さいませ〜